特集 物理療法 今と昔
EOI(essences of the issue)
pp.899
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105196
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温熱や寒冷療法用パックあるいは低周波治療器具などは,市販のものが簡単に手に入るほど物理療法は一般化した.一方,物理療法の学術的進歩あるいは技術的発展はほとんど目立ったものは見られず,学会の物理療法ジャンルでの発表は毎年5から10演題と少ない.現在最も進んでいる内容も既に成書に著されている.しかしながら,年単位でみるとこの遅々とした歩みも10年の単位では確実に変遷していることが分かる.それでもやはり歩みが遅いためであろう,現状は新旧の知識や技術が混然としていて,それぞれが有する現在の価値あるいは位置づけが不明瞭になっている.特に教育の現場でその混乱は大きいと思われる.本特集で,物理療法の種類,適応,治療技術,器具の変遷を時間軸の上できちっと整理していただきたい.
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