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編集後記
福屋 靖子
pp.652
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104098
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激暑の日本列島にもかかわらず,四年制大学化で一段の発展の兆しがみられる理学療法士の世界は,勢いある青春の躍動感さえ覚え,草創期の証言は幻の如く感じられるようになったのは筆者だけだろうか?
特集としての初めてのテーマ“生活関連動作”を企画した.まだ定義があいまいな言葉ではあるが,現時点における概念化を安藤徳彦氏に整理していただいた.生活関連動作の重要性理解については経験に比例して高まるものの日常の繁忙に追われてつい後回しにしがちな現状を振り返ってみるとき,はたしてQOLを目標としたリハビリテーション援助になっているのかと考えさせられる.依頼した著者諸氏は真の生活指導を系統的に実践しておられ,その経験から生み出されたプログラムを読者にわかりやすく整理し紹介しておられる.西ケ谷節美氏らは「障害とともに暮らす技術」として生活管理能力を中心に生活技術援助プログラムの概要をまとめられた.
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