Japanese
English
講座 CTとMRI・3
脳のCT・2―異常像
CT & MRI. 3: CT of the Brain; 2. Abnormal Images
大久保 敏之
1
Toshiyuki OKUBO
1
1関東労災病院放射線科
1Department of Radiology, Kanto Rosai Hospital.
pp.181-187
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103467
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Ⅰ.初めに
約20年前の登場以来,CTスキャナーは,放射線診断学の中で重要な位置を占めている.特に我が国ではその普及が目覚ましく,中規模以上の病院には,必ずと言ってよいほど設置されている.開発当初が頭部専用機であったように,頭部疾患の診断の上での必要性は,MRIがしだいに数を増しつつある現在でもほとんど変化していない.検査時間の短さ,適応患者の広さという点で,やはりCTにも利点が有るからである.
ここでは,CTが有用である主な疾患について述べることにする.
脳血管障害,外傷,腫瘍,炎症の順に症例のCT写真を提示していきたい.
なお,今回はCTの異常像を中心とし,症状との関連などについては成書を参考していただきたい.
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