プラクティカル・メモ
車いす坐位で排泄可能な車いすの試作
村上 衛
1
,
保村 譲一
2
1安藤病院
2中部リハビリテーション専門学校
pp.348-349
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103022
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1.初めに
運動機能障害をもつ者にとって,移乗動作が可能かどうかは,ADLの拡大に大きな影響をもたらす.また,移乗動作は障害者だけの問題にとどまらず,介助者側の負担にも少なからず影響を与えることになる.特に排泄動作は日常の身の回りの動作の中で移乗動作に関連して問題となることが多く,患者の依存度や介助者の労働強度に移乗動作の可,不可が大きく関与することになる.
今回われわれは,移乗動作が困難であり,かつ排泄動作の自立が困難である症例に対し,車いすの改造を試みたので紹介する.
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