書評
―岩﨑 洋(編)―「脊髄損傷理学療法マニュアル」
中屋 久長
1
1高知リハビリテーション学院
pp.220
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102575
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近年,理学療法に関する図書が多く出版されている.ごく最近までは,リハビリテーション医療関係図書の一部に理学療法領域が掲載されることが多かった.理学療法士(PT)が誕生して40年,その歴史の中で協会の学術活動や個々のPTが営々として積み上げてきた結果と,PT養成が大学や多くの専門学校教育で行われるようになりPTの学術的なレベルアップがなされてきたこと,さらに養成校急増によるPT供給が需要を生み,出版社にとって市場に耐えうる存在となってきたことが理学療法専門書が出版されてきた要因であろう.
この度PTが遭遇する障害の1つである「脊髄損傷(脊損)」の理学療法について,臨床現場で活躍する「脊損研究会」の中堅PTの方々が臨床実践を通じて幅広い視点から解説,網羅した実践本が発刊されたことは,関係者にとって待望のことと思われる.
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