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編集後記
内山 靖
pp.668
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102355
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わが国の理学療法士が10万人を超えたとは言え,一般の社会生活を送る上で理学療法に接する機会はそれほど多いとはいえません.そのような中で,高校生にとっては理学療法士や理学療法は身近な存在の一つとなりつつあります.その理由として,キャリア教育によって多くの職業を知る機会が増えたことに加え,自身や友人・家族が怪我や疾病を患った過程で理学療法士と触れ合う機会が増えていることが挙げられます.今や,高校生の100人に1人が理学療法士を志す時代です.
一昔前は,スポーツ傷害を有する対象者のアスレティックリハビリテーションにかかわりたいとする志望動機をもった高校生が多かったように思います.一方,スポーツ理学療法を職業と考えた場合には脆弱な部分も多く,進路指導を担当する教員や進学塾等から現実の雇用状況に基づいた対応の必要性が指摘された時期もあります.
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