雑誌レビュー
Physiotherapy Canada(2004年版・第56巻)レビュー
片寄 正樹
1
,
吉田 真
2
,
吉田 昌弘
2
Katayose Masaki
1
1札幌医科大学保健医療学部
2札幌医科大学大学院保健医療学研究科
pp.1009-1014
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100207
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はじめに
Physiotherapy Canadaはカナダ理学療法士協会(以下,カナダPT協会)の公式学術誌で,年4回発行されている.毎号の構成はeditorialと5つの論文,エディターへのコメント,書評である.英語とフランス語の2か国語を公用語とするカナダの雑誌らしく,editorialは英語とあわせてフランス語でも掲載されている.その他の記事はすべて英語記載となる.5つの論文のうちいくつかには,その領域のエキスパートなどからのコメントが掲載され,論文を題材にさらなる発展的思考を促す構成となっている.
本稿ではPhysiotherapy Canada第56巻を概観し,掲載論文の傾向を分析するとともに,いくつかの論文を紹介する.第56巻の毎号のeditorialでは,2003年の冬にこの雑誌の編集長となったDr. Susan R. Harrisが現在進めているPhysiotherapy Canadaの改革を論じているが,これがかなり興味深い.編集長としていかにしてこの雑誌のクオリティーを向上させ,そして有益な資源に変革していくかをカナダPT協会の会員に呼びかけている.またカナダのPT界におけるこの雑誌の位置づけを理解できる内容も含まれていることから,第56巻全号のeditorialの内容も少し紹介することとする.
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