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ドミノ肝移植
勝野 伸介
1,2
,
笠原 群生
1
,
江川 裕人
1
,
田中 紘一
1
1京都大学医学部移植外科
2現:名古屋大学医学部附属病院小児外科
pp.405-407
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906179
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はじめに
わが国における肝移植は,脳死移植が容認されていなかった時期に生体肝移植という形で開始され,2001年には1,000例を超えた.一方,1997年に脳死移植法が制定され,1999年にわが国初の脳死肝移植が施行されたがようやく10例を超えたところである.そのため少ない臓器を有効利用するために脳死肝移植において生体肝移植での技術を生かして1つの肝臓を2人の患者に移植する分割肝移植が実施されている1).
ドミノ肝移植もまた臓器を有効利用するために考案された術式である.本術式は家族性アミロイドポリニューロパシー(familial amyloidotic polyneuropathy;FAP)の症例が肝移植を受ける際に摘出される肝臓を利用する術式である.
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