トピックス
感受性検査の迅速化
町田 勝彦
1
1東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座
pp.137-141
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905734
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
現在の細菌検査室で行われている薬剤感受性検査の多くは,発育した集落から菌液を作製した後に,MicroScan Walk a way, VITEC 2, MIC 2000,センシタイターなどの微量液体希釈法や昭和ディスク法,3濃度ディスク法,E-テスト法などのディスク法にて測定され,病原細菌に対する有効な抗生物質の判定と選択が行われている.測定時問は最も早いVITEC 2システムで6時間を要し,他の方法では18時間が必要であるとされている.薬剤感受性検査の迅速化は,適正な抗生物質の選択を早期に行うことができ,薬剤費の節約に有効であるとされるために,その実現が強く求められている.本稿では現在国内で開発された,または開発中の薬剤感受性検査法について触れ,筆者らが開発中の酸素電極を用いる方法について述べる.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.