増刊号 血液検査実践マニュアル
Part 10 血液検査データに影響を及ぼす治療法
3.サイトカイン療法
3)IFN
小山 覚
1
1済生会新潟第二病院内科(血液化学療法科)
pp.989-991
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905541
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IFNの種類と作用
インターフェロン(IFN)は,遺伝子や蛋白質の構造の違いにより,I型(IFN-α,IFN-βおよびIFN-ω)とII型(IFN-γ)に大別される.さらに現在,IFN-αには28種類の分子種のサブタイプが確認されている.
一般にIFNはサイトカインの一種として多面的生物活性(表1)を有しており,その効果は直接的作用と宿主を介した間接的作用(BRM;biological response modifiers作用)により発揮される.IFNはIFNレセプターと結合し作用を発現する.さらにIFNには,他のサイトカイン産生を誘導・促進したり,逆にIL-2など他のサイトカインにより誘導されたりするというサイトカインネットワークが存在する.
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