技術講座 生理
ホルター心電図の使いかたと臨床的意義
南家 俊彦
1
,
三宅 良彦
1
1聖マリアンナ医科大学循環器内科
pp.253-260
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905313
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
新しい知見
進歩の著しいコンピュータ技術を駆使して,不整脈や心筋虚血の自動解析,表示法が発展している.3チャネルデジタルホルター心電図を用いることにより12誘導心電図の合成が可能となった.また,QRS波形およびST偏位の経時的変化を容易に判定できるようにしたスーパーインポーズ表示法が開発された.このような新しい心電解析情報は,不整脈や虚血性ST偏位の診断精度の向上と簡便な解析につながった.心拍変動のパワースペクトル解析からは自律神経機能の評価が可能となった.また,携帯型心電血圧計による血圧・心電図の24時間同時記録は,血圧と心電図変化の関連を調べるうえで有用な情報を提供してくれる.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.