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赤ワインの抗酸化能
杉田 収
1
1新潟県立看護短期大学
pp.812-813
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903592
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はじめに
フランス南部の街,ツルーズの住民と,北アイルランドのベルファーストに住む人たちの冠動脈性心疾患を比較する調査研究から,ワインの効能が浮かび上がった.フランス南部の人たちの飲酒量は,アルコールにして1日平均45gであるのに対して,北アイルランドの人たちは1日平均20gと半分以下であった.そして,飲酒量の多いフランス南部の人たちの冠動脈性心疾患が少なかった1).
カリフォルニアの赤ワインを用いて,Frankelら2)はワインに含まれる有効成分の分析を行い,それがクエルセチン(quercetin)に代表されるポリフェノール類であることを明らかにした.そして,そのポリフェノール類が低比重リポ蛋白(low density lipoprotein;LDL)の酸化を防御することを証明した.
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