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演題電子化による新しい学会プレゼンテーションの試み
布引 治
1
,
真崎 武
2
,
土橋 康成
2
,
野田 定
1
1(財)大阪がん予防検診センター検査部
2京都府立医科大学病院病理部
pp.814-815
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903593
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はじめに
近年,パソコン,インターネットなどの情報処理および伝達装置の発展にはめざましいものがある.特にインターネットは世界中にクモの巣のようにはりめぐらされたコンピュータネットワークで,これまで大学や公共機関を中心に発達してきたが,最近では家庭で利用する人も増え,急速に大衆化しつつある.また,テレパソロジーに代表される病理細胞顕微鏡画像のデジタル化の進歩により1,2),たいへん良好な画像をあらゆるところへ簡単に伝送することが可能となり,パソコンモニター上でかなり精細な顕微鏡画像を供覧することが可能となった.これにより細胞診断学においてもインターネットを利用したスライドカンファレンスや細胞画像を取り入れたCD-ROMの供覧など,電子化を利用した学術活動が行われている.
そこで,日本臨床細胞学会近畿連合会はこれらマルチメディアの流れを学会に取り入れるべく,インターネット,パソコンを利用した学会演題電子化を試み,新しい時代に向けた学会活動を模索した.電子演題とは,ポスター示説演題などを電子化し,インターネット電話回線を通じ,演題をインターネットホームページとしてWebブラウザより供覧する新しいプレゼンテーションの試みである.
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