技術講座 生化学
ELISA法によるANA,ENAの検査法
久保田 浩司
1
,
松岡 瑛
2
1兵庫医科大学病院中央臨床検査部
2兵庫医科大学臨床病理学教室
pp.1019-1026
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903267
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
近年,抗核抗体の対応抗原蛋白をコードするcDNAが分離され,これを用いて産生された抗原蛋白を利用して,ELISA法による抗核抗体測定が可能となった.一方,このような手法によらず,高度に精製されたネイティブ抗原を利用したELISA法も開発され,徐々に普及している.
これらは従来の間接蛍光抗体法や二重免疫拡散法などによる抗核抗体検査と大きく異なり,蛍光染色型に幻惑されたり,沈降線の判定に苦慮することはないが,広く普及するには検査ならびに臨床側の十分な理解も必要である.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.