検査法の基礎検討のしかた 血液検査・3
凝固検査—[2]抗原量測定のための免疫学的測定法
島津 千里
1
1帝京大学医学部附属病院中央検査部
pp.375-380
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903035
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凝固因子の抗原量測定は凝固時間法や合成基質法に比べ,日常検査としてはさほど普及していない.これらの検査法は生化学や血清検査で実施されている,ホルモンや免疫成分の測定原理を応用して開発され,これらと共通の自動分析器で実施されているものが多い.したがって,新規の測定試薬や機器を導入する際の評価方法もこれらに準じて行われている.
本稿ではできるだけ免疫検査の項との重複部分を省き,血液部門に特徴的な点を中心に解説する.なお,統計的手法などは本シリーズの血清検査に関する論文を参照していただきたい.
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