技術講座 血液
線溶による分解産物(FDP,FgDP,Dダイマー)の測定
腰原 公人
1
,
福武 勝幸
1
Kimihito KOSHIHARA
1
1東京医科大学臨床病理学
pp.797-803
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902866
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
高齢化社会,そして豊かな食生活の時代を迎え,血栓症の占める社会への影響は年々増大している.血栓症はいったん不可逆的変化をきたすと,治療の反応性は極度に低下する.無理な溶解を試みると,出血を招くことにもなる.線溶療法も従来のウロキナーゼに加え,より特異性の高い組織プラスミノゲンアクチベーター,プラスミノゲンプロアクチベーターなどが使われ始めている.いかに早く適切な診断をするかが,いっそう求められる時代であろう.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.