増刊号 感染症検査実践マニュアル
Ⅵ.感染症とその検査法
7.外科領域の感染症
小野 成夫
1
1東京歯科大学外科学講座
pp.131-135
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902758
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病原微生物ならびに微生物の産生する毒素によって起こる炎症を感染という.しかし,病原微生物が生体内に生息していても必ずしも感染が起こるわけではなく,気道,消化管などには常在細菌として多種多数の微生物が生息するが,通常は感染は起こさない.感染とは,微生物が生体内で繁殖して組織を破壊するなど有害に働き,これに対して生体の防御反応が惹起された状態をいう.
外科的感染症には外科的処置を必要とする感染症と外科的処置に伴って発症する感染症がある.
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