けんさアラカルト
エバネセント波を用いた新しい免疫測定法
武井 仁
1
1聖路加国際病院臨床病理科
pp.328
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902662
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“エバネセント波?”この言葉を知っている読者は物理学,特に量子力学に興味のある方だろう.エバネセント波とは光反射の特性現象であり,この光の特性を測定系に利用した新しい免疫測定法をここに紹介する.
免疫測定法の原理はサンドイッチ法による蛍光免疫測定(FIA)法であり,従来から用いられている測定法の1つであるが,蛍光検出の際にエバネセント波を利用しているというのが大きな特徴である.この測定系における蛍光反応は図に示す以下のような原理に基づいている1〜3).
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