検査ファイル
CDK-4インヒビター(癌抑制遺伝子)
大久保 昭行
1
1東京大学医学部臨床検査医学
pp.154
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902250
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発癌には,癌遺伝子の点突然変異,再構成,増幅などによる活性化のほかに,癌抑制遺伝子の変異や欠失による不活化も関与することが明らかにされている.これまでに,癌遺伝子として100種類以上が同定されているが,癌抑制遺伝子はまだ1ダースに満たない.
DNAの転写や細胞周期の調節因子の遺伝子は,癌遺伝子あるいは癌抑制遺伝子として,腫瘍細胞の増殖をコントロールする可能性が考えられる.実際これまでに発見された癌遺伝子や癌抑制遺伝子のいくつかは,細胞周期の調節に関与していることが明らかにされている.
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