明日の検査技師に望む
検査技師に期待すること
大久保 昭行
1
1東京大学医学部臨床検査医学
pp.874
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901693
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検査機器の発達はまことに著しい.将来的にはラボラトリーオートメーション化が進められ,検体検査については,検体の前処理から検査結果を出すまでの全検査過程が,コンピュータによって制御され,自動的に行われるようになると予想されるようになった.将来は検査技師は,患者さんに接する仕事だけとなるのではないかと予想する人もいる.
しかし,自動測定装置を用いて信頼できるデータを得るためには,機器分析についての基本的な知識に加えて,それぞれの機器の特性を習得する必要があり,検査法や検査値についての知識と,精度管理の知識が必要である.ラボラトリーオートメーション,精度管理,検査報告などの業務にはコンピュータ関連の知識も必要である.
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