技術講座 生理
目で見る不整脈—[3]頻脈性不整脈
谷川 直
1,2
1日本大学第二内科
2日本大学循環機能室
pp.514-522
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901596
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サマリー
頻脈性不整脈は主に上室性頻拍と心室頻拍がある.基本的には前者は心房に発生した異所性の興奮が,房室結節や副伝導路を介して速い頻度で心室に伝達したものであり,後者は心室性期外収縮の連続であるといえる.また上室性の頻脈性不整脈には心房細動や心房粗動がある.上室性頻拍は幅の狭いQRSが速い頻度で連続するものであるが,中には幅の広いQRSを有する上室性頻拍もあり,十分に鑑別することが重要である.一方,心室頻拍は幅の広いQRSが連続して出現し,PとQRSが解離していることを見つけることが必要である.
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