今月の表紙
悪性線維性組織球腫の細胞像
古田 則行
1
,
都竹 正文
1
,
坂本 穆彦
2
1癌研究会附属病院細胞診断部
2東京大学医学部病理学教室
pp.230
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901435
- 有料閲覧
- 文献概要
悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma;MFH)の悪性軟部腫瘍中に示める割合は高く,50歳以上の年長者では最も頻度が高い.四肢,特に大腿部に多く発生する.
組織学的には組織球および線維芽細胞へ分化する細胞よりなる.診断にはstoriform pattern(花むしろ状配列)の確認が重要とされている.分類は通常型(花むしろ—多形型),粘液型,黄色肉芽腫型,巨細胞型と分類したり,通常型として組織球様,線維芽細胞様と両者の混合型,特殊型として,巨細胞型,炎症性型,粘液型,血管拡張型としたりと,さまざまである.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.