技術講座 生理
心電図モニタの操作法とその管理
沼澤 てるひこ
1
1虎の門病院臨床生理検査部循環器検査室
pp.1081-1087
発行日 1992年12月1日
Published Date 1992/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901346
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サマリー
心電図モニタは医療工学技術やセンサの発達によって,より機能的で機器の精度や性能も向上してきている.その心電図モニタは有線式と無線式(テレメータ)モニタとに分けられ,それぞれ使用目的によって使い分けられている.現在,最も使われているテレメータ方式の心電図モニタの操作方法は基本的にはあまり変わらないが,若干各社それぞれ工夫を凝らした点で違っている.しかし心電図モニタ機器そのものの性能が向上すると,生体と機器との接続部に関しては医療スタッフの操作技術に負うところが大きく,特に最近のようにテレメータの普及は種々の電磁干渉による影響が問題視されている.
この無線式テレメータの心電図モニタに関しては1989年に設けられた新しい電波法がある.これらが今後,病院内でのテレメータの受信対策や機器管理上の重要な課題となる.
モニタとして安定した心電図波形を記録し,しかも性能の複雑化に対する誤操作を少なくするためにも機器の管理はむろん,使用者の教育および性能ばかりでなく操作性の優れた機器の購入もユーザにとってますます重要な要素である.
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