増刊号 尿検査法
II.各論
23.微生物検査
5)尿路感染症の部位診断
田吹 和雄
1
1大阪医科大学小児科
pp.294-295
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901156
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はじめに
尿路感染症は,臨床症状や経過から急性と慢性に,また基礎疾患の有無により単純性と複雑性に分類されている.一方,感染部位の面からは,尿の逆流を防止する膀胱尿管移行部を境として,上部尿路感染(腎盂腎炎,腎盂炎)と下部尿路感染(膀胱炎,尿道炎,前立腺炎)の区別がある.尿路感染症の感染部位診断は,治療や予後判定に重要な問題であり,従来から種々の方法が報告されている.本稿では,日常診療において有用な検査法を中心とした各種感染部位診断法についての概要を述べる.
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