技術講座 病理
細胞間物質としての基質の染色
中西 功夫
1
,
鮒岡 早苗
1
1金沢大学医学部第一病理学教室
pp.212-217
発行日 1992年3月1日
Published Date 1992/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900975
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
細胞間物質には線維性成分として膠原線維,細網線維,弾性線維,基質成分としてプロテオグリカン(ヒアルロン酸を含む)およびそれ以外の構造糖蛋白質がある.プロテオグリカンについてはその構成成分であるグリコサミノグリカン(酸性ムコ多糖)の陰性荷電を利用して陽性荷電のアルシアン青をイオン結合させて青く染め出すのが一般的である.構造糖蛋白質の種類は100種以上あるので,PAS染色で有無をチェックし,次いで特異抗体を用いた免疫染色を施行する.このうち本稿ではフィブロネクチンとビトロネクチンの免疫組織学的染色法を紹介した.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.