検査ファイル
組織プラスミノゲンアクチベータ(t-PA)
飯島 憲司
1
1鳥取大学医学部附属病院検査部
pp.79
発行日 1992年1月1日
Published Date 1992/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900932
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血液凝固反応の結果,血管内に生じたフィブリン塊はやがて溶解され,血液循環は正常状態に回復される.このフィブリン塊を溶解する酵素はプラスミンであるが,通常はプラスミノゲンとして血液中に存在している.プラスミノゲンをプラスミンに転換する酵素を,プラスミノゲンアクチベータ(plasminogen activator;PA)と総称する.PAにはウロキナーゼが知られていたが,近年生体内で最も重要な働きを担うものとして組織プラスミノゲンアクチベータ(tissue-plasmiogen activator;t-PA)の存在が明らかにされた.
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