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パソコンを用いた薬剤感受性検査
福永 壽晴
1
1金沢医科大学臨床病理学教室
pp.1079-1081
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900878
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薬剤感受性検査は臨床細菌検査室における重要な日常検査であり,現在,種々の検査法が用いられている.自動計測機器も数種類発売されているが装置の価格やランニングコストが高価であるため,大多数の施設では操作の簡便性および経済性に優れた1濃度ディスク法が採用されている.しかし,ディスク法における細菌の発育阻止円(以下阻止円)はテンプレートやノギスなどにより肉眼的に計測されるため,個人差や施設間差など,精度管理上無視できない問題点があり,客観的な計測法が望まれている.
筆者らは,高性能・低価格化が著しいビデオカメラ・画像処理ボードおよびパーソナルコンピュータ(パソコン)を用いて阻止円を画像として取り込み自動計測するためのシステムを開発したので1〜4),以下にその概要を紹介する(図1).
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