Laboratory Instrumentation
分光光度計
遠山 恵夫
1
1㈱日立製作所那珂工場光学装置設計部
pp.328-331
発行日 1977年3月15日
Published Date 1977/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914308
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1.はじめに
臨床検査の分野で分光光度計は極めてポピュラーな分析機器であり,大抵の検査室に1台は設置されている.分光光度計は紫外可視分光光度計と赤外分光光度計に大別できるが,臨床検査の分野では紫外可視分光光度計に限られる.また光学的な構成から見ると,いわゆる分光光度計の中には,二波長分光光度計,分光螢光光度計,原子吸光光度計などがあるが,ここでは最も一般的な紫外可視分光光度計について述べる.
分光光度計は比較的単純な分析装置であるが,分光器の分散の原理をはじめ,詳細についての解説はこの紙面では説明できないほど複雑で深遠である.よってここでは光学的な解説には触れず,もっぱら分光光度計を使う立場に立って,分光光度計のハード的な言葉や性能仕様の表現をどう解釈すれば良いかに重きを置いて述べる.
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