検査法の基礎
Western blotting法
西村 要子
1
1熊本大学医学部附属病院輸血部
pp.317-321
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900566
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サマリー
Western blottingとは,蛋白質をゲル中にスラブ電気泳動したものをニトロセルロース膜に写し取り(ブロッティング),膜上で抗原抗体反応を起こさせ,染色されて出現したバンドを解析する方法である.近年,種々のウイルス抗体検査が開発され,スクリーニングとして行われているPA法やEIA法での不一致により,判定保留となる場合がある.この確認法としてWestern blotting法が注目されてきた.本稿では,2種のレトロウイルス抗体(抗HTLV-Iおよび抗HIV)についてその特徴,バンドの読みについて述べた.
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