病気のはなし
大腸癌
多田 正大
1
,
清水 誠治
1
,
大塚 弘友
1
,
磯 彰格
1
,
岡村 雅子
1
,
中澤 敦子
1
,
川井 啓市
2
1京都第一赤十字病院第二内科
2京都府立医科大学公衆衛生学教室
pp.310-315
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900564
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サマリー
日本人に増加している大腸癌の早期診断法をめぐって,最近の話題は免疫便潜血検査によるスクリーニングであり,画像診断のうえからは電子内視鏡検査と超音波内視鏡検査などの新しい方法の開発であろう.免疫便潜血検査によってDukes Bの段階の大腸癌はほぼ確実にスクリーニングでき,集団検診に応用されつつある.また発見された早期大腸癌は各種の内視鏡的治療法によって非観血的に治療できる.こと大腸癌に関して,医学の進歩はすばらしい恩恵を私たちに与えてくれている.
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