トピックス
GOR抗体
三代 俊治
1,2
1特殊免疫研究所
2北里研究所
pp.254-256
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900558
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はじめに
非A非B型肝炎感染ヒトないしチンパンジー血漿から作製したcDNAライブラリーを同病患者血清中に含まれる抗体でスクリーニングするという共通の方法により,米国カイロン社の研究チームは5-1-1(155nt)1),有馬らは#14(114nt)2),三代らはGOR47-1(166nt)3)なるcDNAクローンをおのおの拾い上げた.カイロンの5-1-1クローンが発展して後日C型肝炎ウイルス(HCV)の「発見」につながったことは周知のとおりであるが,有馬の#14クローン,三代のGOR47-1クローンはいまだ《発展途上》にあって,前途に何が待ち構えているか不明である.
本稿では,GOR47-1クローンの塩基配列の担う抗原性(GORエピトープ)に対する抗体(GOR抗体)と非A非B型肝炎との血清学的関連についてのみ簡単に述べる.
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