増刊号 血液・尿以外の体液検査法
19 尿道分泌液
B.一般検査
清水 保夫
1
1健和会大手町病院
pp.795-796
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900234
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疾患との関係
後天性免疫不全症候群(AIDS)の例を引くまでもなく,性風俗,性行動の多様化に伴い,既知の概念では包括することができない伝染性疾患が急増している.こうした疾患群を性行為感染症(sexually transmitteddisease;STD)として一括して取り扱うようになり,1987年の12月には日本性感染症学会が発足した.
尿道炎は従来から,淋菌性尿道炎(GU)と非淋菌性尿道炎(NGU)とに群別して論じられてきたが,NGUの中ではChlamydia trachomatisの検出が可能になったことを反映して,クラミジア性尿道炎が独立疾患として取り扱われるようになった.
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