疾患と検査値の推移
卵巣癌—新規薬剤での治療と臨床経過を中心に
足立 克之
1
,
梁 善光
1
1帝京大学ちば総合医療センター産婦人科
pp.832-840
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208768
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Point
●卵巣がんはわが国では年間約1〜1.3万人が罹患し,約4,000〜5,000人が亡くなっている.約半数が進行がんで見つかり,手術だけで根治は難しく,手術に加えて化学療法が治療として重要である.
●近年,基礎研究の発展に伴い症例ごとの遺伝子異常の解析など検査も進歩し,さらに新規化学療法の開発が続いている.しかし,それに伴い副作用の発現についても変化が出ている.
●新規化学療法の副作用には従来の化学療法とは異なるものがあるため,今回紹介するポリADP-リボースポリメラーゼ(PARP)阻害薬についてもその概要をよく理解し,ニラパリブについては特に貧血や血小板減少などに注意が必要である.
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