ワンポイントアドバイス
24時間蓄尿法のコツ―市販の蓄尿容器を用いて
松田 ふき子
1
1三重大学付属病院中央検査部
pp.566
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100047
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「朝,排尿を済ませてからスタートし,翌朝の同時刻の採尿まで24時間の尿をすべて採集する」という蓄尿,しかし患者にとって容易なことではない.外来患者では,生活を束縛されるだけでなく尿の保管場所や計量など多くの問題が存在する.ともすれば正確性に欠ける蓄尿が行われ,検査結果に影響する.その悩みを解消するためわれわれは「ユリンメートP」(住友ベークライト社製)を採用した.
「ユリンメートP」は,採尿した尿の1/50量を蓄尿していく方式の蓄尿容器である.直径12cm,高さ20cmほどの円筒状で,採尿槽と蓄尿槽とに分かれていて,コックの開閉により採尿槽の尿の1/50量が蓄尿槽へ溜められていく(図).1/50の尿を蓄尿槽へ移動させた後は,採尿槽の残りの尿は捨てることができる.携帯が可能であるため,日常生活を拘束されることも少なく,繰り返し使用することができる.
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