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あとがき・次号予告
八鍬 恒芳
pp.172
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208625
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以前,新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の一環で,中国武漢からの帰国者に対する医療支援としてDMAT(災害派遣医療チーム)が編成され,私もDMAT隊員として活動いたしました.あれからちょうど2年がたちましたが,災害医療も変化を余儀なくされた2年間でした.私は東日本大震災での避難所における超音波検査活動の経験から,災害現場にいち早く出動できるDMATのメリットを感じ,日本DMAT隊員となりました.
DMATは基本的に医師と看護師および業務調整員から構成され,臨床検査技師は業務調整員として活動することになります.業務調整員の仕事は,災害拠点での連絡係や医療資源確保など多岐にわたりますが,検査など医療行為としての業務が活動内容に含まれることはほぼありません.ただ,この2年間,感染対策を施しながら看護師がトリアージを行ったり医師が治療を行ったりという状況をみると,法改正による業務拡大も相まって,臨床検査技師が災害時に医療業務へ介入する必要性がより高まっていると感じています.そうなると,より広い分野での知識向上が望まれ,本誌が果たす役割も大きいと思います.
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