FOCUS
COVID-19感染拡大防止のための検査室の取り組み
川上 剛明
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部
pp.1312-1315
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208559
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はじめに
順天堂大学医学部附属順天堂医院(以下,当院)では新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)に対し,当初新型インフルエンザ対応マニュアルに準じた対応を開始したが,すぐにCOVID-19の診療マニュアルと職業感染マニュアルが整備された.2020年4月24日から,「ユニバーサル・マスク・ポリシー」にのっとり,院内の全ての人がマスクを着用することとなった.現在,職員は毎朝の体調確認(体温測定を含む)を行っており,発熱や風邪症状がある場合は,自宅待機のうえで責任者に報告し,安全衛生管理部門に相談することとなっている.
臨床検査部では,以下の3点に留意してCOVID-19の感染拡大防止に取り組んでいる.
・安全な検査体制の確保
・新型コロナウイルスPCR(polymerase chain reaction)検査の院内実施とキャパシティ確保
・早め,早めの準備と対応
上記3点は,病院の理解と協力とともに順次実行しながら,病院感染および検査室感染の防止を図り,当院の診療を維持するため努力している.本稿では,その取り組みを紹介する.
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