過去問deセルフチェック!
解答と解説
pp.1137
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208150
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腎臓は生体内の恒常性維持に欠かせない主要な臓器であり,その作用は,浸透圧の調節,血液酸塩基平衡の調節および代謝産物の排泄になります.従来より腎機能検査は,腎血漿流量,糸球体機能,尿細管機能の3つに分類されています.
これまでの慢性腎不全(chronic renal failure)という考え方は,“慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)というより広範囲な概念として,その病期が分類されています.これは,2002年に米国腎臓財団(National Kidney Foundation:NKF)が提唱し,日本では日本腎臓学会がCKD診療ガイドラインを発表しています.CKDの病期分類は,未病から末期の腎不全に至る過程を包括する内容となっています.その定義は,特に蛋白尿,画像・病理診断などにおいて腎障害を呈する所見が明らかなとき,そして糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)が60mL/分/1.73m2未満に低下している状態を示します.
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