増刊号 学会発表・論文執筆はもう怖くない! 臨床検査技師のための研究入門
8章 臨床検査技師の研究留学
Baker Heart and Diabetes Institute(Melbourne, Australia)への国際共同研究としての留学
大川 龍之介
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1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科先端分析検査学分野
キーワード:
障壁
,
費用
,
タイミング
,
国際共同研究加速基金
,
戦略的研究活動
,
留学先の選びかた
Keyword:
障壁
,
費用
,
タイミング
,
国際共同研究加速基金
,
戦略的研究活動
,
留学先の選びかた
pp.1035-1037
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208129
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当時の状況・留学を志すきっかけ
はじめに私の職歴を紹介させていただきたい.大学を卒業後,東京大学医学部附属病院検査部臨床化学検査室において,臨床検査技師として8年,主任臨床検査技師として2年半勤めた.その後,私が病院在職中に2年間臨床検査技師長を務められ,東京医科歯科大学に教授として異動された戸塚実先生のもとへ,教員として異動した.
もともと医学研究がしたくて就職先に東京大学を選んだこともあり,附属病院に入職後すぐに研究をスタートし,昼は日常業務,夜は実験という1日をすごしていた.博士号を取得した頃,周りから“すごく研究している技師がいる”と言われ,執筆や講演依頼などが増えたが,自分としては“人前で話すほど研究能力も業績も全く足りていない! 一度,朝から晩まで研究活動にどっぷり浸かり実力をつけたい”と思い,留学に対する強い希望が芽生えていた.
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