増刊号 学会発表・論文執筆はもう怖くない! 臨床検査技師のための研究入門
8章 臨床検査技師の研究留学
Department of Molecular Medicine, University of Pavia(Italy)へのVisiting Researcherとしての留学
田崎 雅義
1
1熊本大学大学院生命科学研究部構造機能解析学講座
キーワード:
留学
,
イタリア
,
アミロイドーシス
,
国際共同研究
Keyword:
留学
,
イタリア
,
アミロイドーシス
,
国際共同研究
pp.1038-1040
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208130
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留学を志すきっかけ・当時の状況
著者は,熊本大学大学院臨床検査医学分野の安東由喜雄前教授のもとで学部4年生の卒業研究の折より,研究のいろはを学んだ.修士課程を卒業後,母校の熊本大学医学部保健学科臨床検査技術科学専攻の教員となり,臨床検査技師の教育にも携わるようになった.安東教授には,学部4年時にロンドンでの国際学会に参加させていただき,そこで見た,世界を舞台に活躍されている先生の姿に強い憧れを抱いたことを鮮明に覚えている.いま思えば,この経験が著者のターニングポイントであり,自然と留学を志すきっかけとなったに違いない.
諸先生方の多大なるサポートがあり,2017年,悲願であったイタリアの地でVisiting Researcher兼,熊本大学の職員として1年半の研究留学をスタートすることができた.Visiting Researcherとは,客員研究員のことで,大学の施設を自由に利用することが許可された海外研究者に与えられた職名である.先方からの給与はなく,熊本大学からの一部の給与と民間助成金を留学の資金とした.
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