書評
甲状腺細胞診アトラス—報告様式運用の実際
菅間 博
1,2
1杏林大・病理学
2日本甲状腺病理学会
pp.1347
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207826
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甲状腺細胞診に携わる検査技師,病理医,臨床医に
このたび,坂本穆彦氏の編集による『甲状腺細胞診アトラス—報告様式運用の実際』が発行された.
編集の坂本氏は細胞診断学の重鎮であり,これまでさまざまな細胞診に関する書籍を発行している.特に甲状腺の細胞診に関しては,坂本氏は本邦のパイオニアといっても過言ではない.本書の目玉である「診断カテゴリーに特徴的な細胞所見」は,坂本氏の教授を受け,甲状腺細胞診の第一線で活躍する細胞検査士が執筆を担当している.選び抜かれた多数の細胞写真とともに,日々の業務の中で役に立つ診断のポイントが解説されている.甲状腺に特化した細胞診アトラスとして価値が高く,甲状腺の細胞診に携わる全ての検査技師,病理医,臨床医にとって有用と考えられる.
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