連載 生理検査のアーチファクト・23
—MRI検査③—第2の化学シフトアーチファクト
高倉 有
1,2
,
佐藤 英介
3
,
磯辺 智範
4
1取手北相馬保健医療センター医師会病院放射線科
2筑波大学大学院人間総合科学研究科
3杏林大学保健学部
4筑波大学医学医療系
pp.551-554
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207551
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こんなアーチファクトを知っていますか?
図1a,bは,腹部のMR画像(グラジエントエコー法:逆位相・同位相の横断像)である.これら2つの画像は,1回の撮像で同時に取得可能である.逆位相像(図1a)では臓器(腎臓,肝臓,膵臓,腸管など)が全周性に黒く縁取られているのに対し(図1c),同位相像(図1b)では黒い縁取りは認められない.この黒い縁取りは第2の化学シフトアーチファクトと呼ばれる.どのような原理でこのアーチファクトが現れるのであろうか? また,逆位相像と同位相像の2種類の画像を取得する目的はなんであろうか?
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