連載 生理検査のアーチファクト・24
—MRI検査④—磁化率のアーチファクト
高倉 有
1,2
,
佐藤 英介
3
,
磯辺 智範
4
1取手北相馬保健医療センター医師会病院放射線科
2筑波大学大学院人間総合科学研究科
3順天堂大学保健医療学部
4筑波大学医学医療系
pp.638-641
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207578
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
こんなアーチファクトを知っていますか?
図1a,bは,頭部のMR画像(高速スピンエコー法:T1強調横断像,矢状断像)である.口部,鼻部,眼部にかけて画像が歪み,欠損している(○).図1cは,同一被検者の単純X線撮影頸椎側面像であり,口腔内に多数の金属(歯科補綴物)を認める(○).MR画像に現れた歪み・欠損(図1,○)は,一般的には金属アーチファクト,厳密にいえば金属による磁化率アーチファクトと呼ばれる.どのような原理でこのアーチファクトが現れるのであろうか?
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.