増刊号 感染症クイックリファレンス
臓器
骨・関節
骨髄炎
石井 隆弘
1
1沖縄協同病院総合内科
pp.332-333
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207136
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◎定義・疫学
骨髄炎は骨の感染症であり,進行性の骨破壊と腐骨形成を特徴とする難治性感染症のうちの1つである.
骨髄炎は,経過から“急性(腐骨形成前の骨髄炎)”と“慢性(腐骨形成後の骨髄炎)”に分類され,感染経路から“血行性”と“直接波及性”に分類される.血行性骨髄炎は成人よりも小児に多く,好発部位は小児では長管骨(脛骨,大腿骨,上腕骨など),成人では椎体である.直接波及性の骨髄炎は,外傷(開放骨折など),手術,褥瘡感染,糖尿病性足感染症に続発する骨髄炎であり,成人でみられることが多い.
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