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全自動尿中有形成分測定装置と鏡検法間での結果の乖離
坂﨑 由佳
1
1三重大学医学部附属病院中央検査部
pp.1261-1264
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206988
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はじめに
尿沈渣検査(鏡検法)は,尿定性検査とともに重要なスクリーニングおよび病態の把握に不可欠な検査として広く普及しているが,遠心操作や鏡検には手間と時間を要する.
近年,検体数の多い医療施設では一般検査業務の簡便化,結果報告の迅速化を目的として,鏡検法要否の選別に,全自動尿中有形成分測定装置を併用した検査が実施されている.この際,全自動尿中有形成分測定装置により鏡検法が必要と判断された検体の“尿中有形成分情報”と鏡検法による報告値との間に乖離を認める場合がある.全自動尿中有形成分測定装置には,画像処理方式とフローサイトメトリー(flow cytometry:FCM)法があるが,本稿ではFCM法と鏡検法との間で認められる結果の乖離について,自験例を踏まえて概説する.
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