臨床検査のピットフォール
手根管症候群におけるBactrian sign(フタコブラクダ徴候)に注意!
星野 哲
1
,
園生 雅弘
2
1帝京大学医学部附属病院中央検査部
2帝京大学医学部附属病院神経内科
pp.584-587
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206857
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はじめに
神経伝導検査の保険点数が,一律250点から1神経150点へ改定され,糖尿病患者の増加という時代背景にも後押しされ,神経伝導検査を導入する施設が増えてきた.しかし,豊富な知識や経験をもった指導者が不在で,検査をしたものの波形の評価や解釈に難渋している技師も多数いることと思われる.そこで初心者が陥るピットフォールの一つとして,手根管症候群(carpal tunnel syndrome:CTS)における感覚神経伝導検査(sensory nerve conduction study:SCS)で観察されるBactrian sign(フタコブラクダ徴候)について説明したい.
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