病気のはなし
認知症
遠藤 英俊
1
1国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 内科総合診療部
pp.514-518
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206840
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
●まずはアルツハイマー型認知症(AD),レビー小体型認知症(DLB),血管性認知症(VaD)の違いについて理解すること,そして画像鑑別診断のポイントをおさえておくことは重要である.検査方法は年々進歩している.
●アルツハイマー病の主体は記憶障害や判断力低下,見当識障害などの認知機能障害であり,これを中核症状という.さらに,併発して,さまざまな精神症状あるいは行動障害がみられるが,これを周辺症状〔認知症の行動・心理症状(BPSD)〕という.
●アルツハイマー病は現在脳SPECTやPET(positron emission tomography)などの統計解析画像を用いることで,診断が容易になった.
●臨床検査技師は今後認知症を知り,認知症への対応を適切に行うことが重要である.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.