増刊号 一般検査ベーシックマスター
第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques
Situation 2—検査の実施
寄生虫検査
—適切な検査プランを立てるために—とても重要,患者情報
加島 準子
1
1元日本寄生虫予防会
pp.330-332
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206789
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Quality Controlのために
国内で検査技師が寄生虫を見る機会が減り,形態学的鑑別の技術向上が難しくなってきている.このため,寄生虫検査を行う際には,入手可能な患者情報はなるべく多いほうがよい.患者情報によって感染の可能性のある寄生虫が予測できれば,適切な検査法の選択につながり,検出した寄生虫の鑑別に関しても,これらの情報を組み合わせて考えることで,より的確なものに近づけることができる.患者情報を有効に生かせるように,寄生虫に関して事前にある程度の知識をもっておくことが求められる.
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