連載 忘れられない症例から学ぶ超音波検査・13
非浸潤性乳管癌
松元 香緒里
1
1済生会熊本病院中央検査部
pp.792-797
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206572
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はじめに
乳がん検診のマンモグラフィ検査(mammography:MMG)で異常が指摘され,精密検査のため病院を受診する女性が増えています.MMGで指摘される異常は,主として微細な石灰化の集簇像や局所的非対称性陰影(focal asymmetric density:FAD)などですが,乳房超音波検査(ultrasonography:US)では必ずしもそれらの所見を異常として指摘できないこともあります.
今回,4年間にわたり経過観察を行い,結果的に乳癌であった症例に対して,MMGとUSの役割が明確になった,大変印象深い症例を経験したので紹介します.
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