技術講座 生理
—step up編—血管エコーによる穿刺部合併症の鑑別法
三木 俊
1
1東北大学病院生理検査センター診療技術部生理検査部門
pp.390-397
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206429
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Point
●現在の超音波装置は汎用機でも解像度は良好で,高周波リニアプローブ(7〜12MHz)を用いれば,穿刺部合併症の診断は可能である.
●超音波診断装置にはさまざまなプリセットがあるが,頸動脈(carotid artery)のプリセットを基本に,微調整を行う.
●超音波装置のカラードプラは,瘤内の弱い血流を見るときは10cm/s程度に設定,狭窄や乱流(モザイク血流)の際には流速レンジを徐々に上げ,ピンポイントの狭窄やシャント部位を診断する.しかし,フレームレートは10以上に保つ必要がある.
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