技術講座 微生物
—step up編—パルスフィールドゲル電気泳動法と近年の分子疫学的手法
吉田 敦
1
1獨協医科大学感染制御センター,感染制御・臨床検査医学講座
pp.482-486
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205939
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Point
●パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)法は,微生物のゲノムを制限酵素で切断した断片の多型を比較・解析するものである.
●株間の遺伝的同一性をみる方法として多くの微生物に応用され,最も普及したが,施設間で結果を比較することが容易でないなど,短所もあった.
●近年,その他の分子疫学的手法が進歩し,POT法やMLST法などが普及しつつある.各法の長所・短所・適応を考慮したうえで,利用していくことが望ましい.進展が著しい領域でもあるので,最新の情報を確認いただきたい.
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